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本当に相続税対策は必要ですか?~相続税対策=相続対策ではない

埼玉県川越市の相続と遺言書専門行政書士Blog相続税・贈与

一般的に『相続対策』というと、まず真っ先に『相続税対策』を連想してしまう方が多いかもしれません。

確かに、相続税のことを考えることは大事なことではあるのですが、実は多くの方にとっては相続税対策など必要ないケースが多いのです。

なぜなら、実際に相続税を納める必要がある相続というのは、地価が高い都市部でも約12%程度、全国平均で8%程度といったように、大多数の方は相続税を納める必要がないからです。

相続税の基礎控除額が引き下げられて以降、各メディアでは様々な相続税対策が紹介されていたりしますが、そもそも相続税を納める必要がある方は少数派なのです。

そこで、まずは相続税の基礎の基礎をしっかり押さえておきましょう。

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相続財産に対してそのまま相続税が課せられるわけではない

まず前提として、相続税というのは相続財産すべてに対して課税されるわけではありません。

相続税法では基礎控除額というものが定められています。基礎控除額というのは、遺産全体から控除する額のことをいいます。

そして相続税の基礎控除額というのは、次のように算出されます。

  • 3,000万円+600万円×法定相続人の人数

例えば、父母と兄弟姉妹が2人という家族構成で、父親が亡くなると法定相続人は配偶者である母と兄弟姉妹2人の合計3人です。

このケースで上記の計算式をあてはめてみると、次のような数字が出てきます。

  • 3,000万円+600万円×3=4,800万円

この4,800万円という数字が基礎控除額となります。

基礎控除額を超えない遺産に対しては相続税は課税されない

遺産がこの基礎控除額を超えなければ、そもそも相続税を納める必要はありませんし、相続税申告も必要ありません。

例えば上記の相続人構成で、父親が残した遺産として不動産が3,000万円、預貯金などが1,800万円ということであれば基礎控除内に収まることになり、相続税の課税対象にはならないのです。

そして、相続税というのはこの基礎控除額を超えた部分に対して課税されます。

もし遺産の総額が5,000万円だったとすると、超えた部分の200万円に対して相続税が課税されるということになります。

相続税額を算出する際には各種の特定が適用できる場合が多い

もし仮に基礎控除額を超えてしまったとしても、相続税法には各種の特例や様々な控除枠が設けられています。

こうした各種の特例や控除枠を適用して、遺産が基礎控除額内に収まれば相続税はかかりません。

相続税法には様々な特例や控除といったものがあり、もし適用できるものがあれば大幅に課税評価額を圧縮することができます。

その結果として、遺産が基礎控除額を超えていても相続税が課税されないケースが多いのです。

遺産が基礎控除額を超えてしまうといった場合には、相続税に詳しい税務の専門家に相談してみましょう。

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多くの方は節税対策を行う必要はない~遺産分割対策が最優先

各種のメディアで紹介されているような、例えば不動産投資であったり生前贈与などといった相続税対策というは、多くの人にとって不要なケースが多いのです。

それよりも最優先すべきは『遺産分割対策』ということになります。

遺産分割対策というのは、自分の財産を誰にどれだけ相続させるのかといったことを、あらかじめ対策しておくことです。

具体的には『遺言書』が遺産分割対策の代表的な方法となります。

この遺産分割対策を将来まで見据えて行っておくだけでも、下手な不動産投資や生前贈与などを行うよりも効果的なケースも少なくありません。

相続を考えるうえでは財産の洗い出しをしっかり行うこと

冒頭で述べた通り、相続税が課せられる相続というのは少数派です。圧倒的多数の方は心配する必要がないものとも言えます。

仮に相続税を納める必要があるとしても、不動産投資や生前贈与といった対策を下手に行うより、遺産分割対策をしっかり考慮するだけで大きな節税となるケースも多々あります。

そして『あからさまな』相続税対策というのは、リスクも多分にあります。

相続税対策を過度に焦って行う前に、まずは相続の対象となる財産の洗い出しをしっかり行い、遺産分割対策を行っておくことが大事なのです。

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相続税・贈与
著者行政書士プロフィール

1971年埼玉県狭山市出身。平成18年1月、埼玉県川越市に行政書士鈴木法務事務所を開業。埼玉県行政書士会川越支部所属。
開業当初より遺言書作成・遺産相続手続きを中心とした分野を専門として取り組む。事務所を構える埼玉県川越市を中心とした地域密着型の業務で、きめ細かな顧客対応を実現し、遺言書作成・遺産相続手続きなどで権威性のある専門家として大きな信頼を得ている。

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