行政書士は国家資格者です。行政書士として仕事をするためには、まず大前提として行政書士の資格をもっている必要があります。
さらに、行政書士試験に合格しているだけではなく、日本行政書士会連合会に登録されていなければ、行政書士を名乗ることはできません。
行政書士登録されると、その行政書士固有の登録番号が与えられます。
あまり耳にしない話ではありますが、行政書士の資格をもっていないにもかかわらず、行政書士を名乗って依頼を受けている、という輩がいる可能性はゼロではありません。
もちろん、行政書士ではない人間が行政書士を名乗って仕事を受ければ、これは行政書士法違反などの罪に問われる犯罪行為です。
そこで、自分が依頼した行政書士が本物の行政書士なのか、といったことを確認したい、調べたいという方がいるかもしれません。
名刺だけでは本物かどうかは分かりませんからね。
実は、本物の行政書士であるかどうかというのは簡単に確認、調べる方法があります。
本物の行政書士であるかどうかを調べる方法
本物の行政書士であるかどうかを簡単に確認、調べるには、以下のような方法があります。
行政書士証票を見せてもらう
行政書士は、『行政書士証票(行政書士としての身分証明証)』を携帯することが義務付けられていて、これには行政書士本人の顔写真も入っています。
ですから、『念のため行政書士証票を見せてもらえますか?』と言えば、本物の行政書士であれば快く提示してくれるでしょう。
私自身もこれまで何度か、初対面のお客様に見せてくださいと言われたことがあります。
行政書士としてはお客様に信用してもらうことも大事なことなので、こうした確認を嫌がる方はいないはずです。そのための身分証明証ですからね。
相談や依頼の前に不安があれば、遠慮なく行政書士証票を見せてもらいましょう。
行政書士会連合会のホームページで調べる
もし、行政書士を名乗る本人にわざわざ確認するのは失礼かも、と思われる方は『日本行政書士会連合会』のホームページで調べる方法があります。
日本全国の行政書士は全員、この『日本行政書士会連合会』に登録されており、その登録情報は公開されています。
下記の『行政書士会連合会』のホームページで簡単に登録情報を検索して調べることができますので、心配であれば念のため検索してみてください。
実際に事務所を確認するというのもひとつの方法です
なお、行政書士は事務所に表札を掲げることも義務付けられています。
偽物の行政書士が、堂々と犯罪行為になる『行政書士事務所』などといった目立った表札を掲げているということは、通常であれば考えにくいといえます。
念には念を入れて確認したいのであれば、名刺に記載されている事務所の所在を確認してみるのもよいかもしれません。
ちなみに、私の事務所には道路沿いに看板を設置しており、事務所の入り口にも分かりやすい案内板も取り付け、入り口のドアにも行政書士事務所の表札を掲示しています。
偽物であれば、これほど堂々と事務所をアピールするようなことはまずありませんので、私の事務所にお問い合わせの際はどうかご心配なく(笑)。
行政書士証票も常に所持しておりますので、遠慮なく提示を求めていただければと思います。